そしてまた朝、日の出とともに四本足の赤ん坊となり、昼、二本足の青年となり、夜、日没とともに三本足の老人となる




建築模型です。タイトルはギリシャ神話のスフィンクスのなぞなぞと、それに対するオイディプスの答えから。

「ひとつの声を持ちながら、朝は四本足、昼には二本足、夜には三本足となる。あらゆる生き物の中でもっとも姿を変えるこの生き物は何か?」 旅人は皆この問いに答えることが出来ず、スフィンクスに食い殺されたが、唯一人オイディプスが「それは人間である」と答えると、スフィンクスは崖から身を投げて死んだ。

このギリシャ神話は、自分が何者であるかという事を知らない人間の、その人間という観念の思い込みに対する警告のように聞こえます。 我々は多かれ少なかれ食い殺された旅人である、と言えるのではないでしょうか。

ここでは変身する人、空を飛ぶ人、分裂する人、探す人、夢を見る人、透明な人、などいくつかのタイプ(型)の人間像を仮定し、そのような人々にとって必要な場の設計を試みました。



inserted by FC2 system